全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、「ANA Travel Wellness 乗ると元気になるヒコーキ」プロジェクトを9月14日から始めた。第1弾として「時差ボケ調整アプリ」を2019年4月から提供する。
アプリでは、フライト情報や現地での予定を基に、時差ボケを調整するために必要な光の浴び方や食事のとり方、睡眠や仮眠のとり方、体の動かし方など、体に良いことや避けた方がよいことなどの情報が、出国前や機内など渡航中、帰国後の各タイミングで提供されるという。
ANAHDでは、ハーバード公衆衛生大学院との研究で、飛行機に搭乗した際に、疲労を感じる最大の要因が時差ボケであることがわかったという。時差ボケを誘因する要素として、音・光・食事との相関が高いことも、あわせて判明したと説明している。
これらの研究をふまえ、睡眠テクノロジーを扱うベンチャー企業ニューロスペース(墨田区)と共同で、2019年4月のサービス開始を目指して、時差ボケ調整アプリの開発を進める。
第二弾以降では、機内の時間を使って健康状態を把握する「空の人間ドック」や、ヨガなどで乗客の心と身体を整える「機内マインドフルネス」などを考えているという。
ANAHDによると、「乗ると元気になるヒコーキ」は同社相談役の大橋洋治氏が、ANA社長時代に発案したものだという。ANAHDでは、大橋氏と同じく岡山県出身のANA2代目社長、岡崎嘉平太氏の特別展を、羽田空港第2ターミナルで7月24日から8月20日まで開いている。
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全日本空輸
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