国土交通省とNEXCO西日本(西日本高速道路会社)は9月18日、タンカーが衝突して損傷した関西空港と対岸を結ぶ連絡橋について、2019年のゴールデンウイークまでに完全復旧することを目標に、作業を進めると発表した。
4日にタンカーが南側に衝突した連絡橋は、橋桁が最大約4メートルずれた。12日から損傷した橋脚の撤去を始め、14日に作業を終えた。NEXCO西日本は、橋桁の損傷が著しいことから、再利用可能な一部を除き、新しいものを製作してかけ直すことを決めた。
NEXCO西日本では、海上作業を予定している来年春ごろの天候が安定し、作業に支障が生じなければゴールデンウイークまでに完全復旧できるとの見通しを示した。
連絡橋の道路は現在、リムジンバスと貨物・配送車両、工事関係車両、身体が不自由な人が利用する車両、鉄道やバスが利用できない人が使うタクシー、空港関係車両に限り、通行可能。マイカーやレンタカーは通行できない。
一方、連絡橋を通るJR西日本と南海電鉄については、当初予定の21日より3日前倒しし、18日始発から運行を再開した。
21日から通常運航
・関空、1タミ全面再開 北側初便は香港航空(18年9月21日)
・関空便、21日から通常運航へ ANAとJAL(18年9月18日)
当紙編集長が寄稿
・[雑誌]「関空の台風被害は人災」週刊エコノミスト 18年9月25日号(18年9月18日)
18日始発から鉄道再開
・関空の鉄道、18日始発から再開 計画より3日前倒し(18年9月15日)
1タミ南側再開
・関空、1タミ南側とA滑走路再開 北側は21日復旧(18年9月14日)
1タミ暫定開業日を弊紙スクープ
・関空、1タミは14日再開へ 南側から暫定運用(18年9月10日)
国がKAP主導の復旧に見切り
・関空、国交省が復旧プラン 運営会社主導に“見切り”(18年9月8日)
7日から暫定運用
・関空、国内線から再開 ピーチ新潟行きが初便(18年9月7日)