エアバスは現地時間9月17日、全日本空輸(ANA/NH)向けA380型機の初号機が初飛行したことを明らかにした。仏トゥールーズを飛び立ったA380は、塗装や内装作業を行う独ハンブルクへ向かった。
ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、A380の新造機を3機発注済み。「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付け、ハワイの空と海、夕陽をイメージしたデザインとし、青(ANAブルー)と深緑(エメラルドグリーン)、オレンジ(サンセットオレンジ)に仕上げる。
座席数は4クラス520席で、ANAのホノルル線では初のファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。エンジンはロールス・ロイス製トレント900を採用した。初号機と2号機は2019年度4-6月期(第1四半期)に、3号機は2020年度4-6月期に受領する見通し。
エアバスは、8月30日に初号機の最終組立が完了したことを発表。ハンブルクでは、客室の装備品取り付けや塗装作業を行う。塗装は12月中ごろまでには終える予定で、2019年3月までに引き渡される見込み。ANAは受領後、パイロットや整備士、グランドハンドリング(地上支援)などの訓練を進め、早ければ1カ月後の4月にも就航するとみられる。
ANAは今秋をめどに、A380の就航日や運航スケジュールを発表する。17日現在、A380は229機が引き渡し済みで、世界14社の航空会社運航している。
関連リンク
#hawaii24(ANAの特設サイト)
全日本空輸
Airbus
エアバス・ジャパン
・ANAのA380、最終組立工場からロールアウト(18年8月31日)
・ANAのA380、エンジン取り付け完了 19年春に就航(18年8月2日)
・ANAのA380、段階的に導入へ 19年度は2機(18年6月28日)
・ホノルル線A380、ANAパイロットが運航(18年6月5日)
・ANA、ホノルルにA380対応ラウンジ 19年春、2階席に直接搭乗(18年5月30日)
・ANAのA380、最終組立工場で翼の取付完了 19年春に成田-ホノルル就航(18年5月25日)
・ANA、A380を19年3月受領 空飛ぶウミガメ、個室ファーストクラスでハワイへ(18年4月27日)
・ANAのA380、エコノミーにカウチシート ファーストはドア付き、4クラス520席(18年4月25日)
・ANAのA380、デザインは「空飛ぶウミガメ」 成田-ホノルル19年就航(17年3月6日)
・ANA、A380を3機正式発注 ホノルル線に18年度以降(16年1月29日)
・なぜANAはハワイにA380を導入するのか 特集・A380はゲームチェンジャーか(16年1月5日)
・ANAがA380導入!? 特集・スカイマーク”官邸主導”再建(後編)(15年8月6日)