エアライン, 空港 — 2018年9月10日 22:20 JST

JAL、バンクーバー就航50周年　海外発需要の取込強化

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　日本航空（JAL/JL、9201）は9月10日、東京－バンクーバー線就航50周年式典を成田空港で開いた。バンクーバー行きJL18便の乗客には記念品が配られたほか、出発ロビーでは現役客室乗務員によるチアダンスチーム「JAL JETS」のメンバーが、バンクーバー国際空港の3レター（3文字）コード「YVR」の看板などを手に、パフォーマンスを披露して華を添えた。

成田空港で50周年を迎えたJALのバンクーバー線に搭乗する乗客＝18年9月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　JALの東京－バンクーバー線は、1968年9月11日就航。当時は羽田発着の週2往復（JL12/11便）で、往路は直行、復路はアンカレッジ経由だった。初便の機材はダグラスDC-8-55型機のSHIKOTSU号（登録番号JA8016）で、座席数は2クラス114席（ファースト36席、エコノミー78席）、乗客は社内関係者11人を含む76人だった。

　1978年5月からは成田開港に伴い、バンクーバー線もほかの国際線とともに成田発着に変更。機材はDC-8の後、ボーイング747型機や777-200ER、767-300ERが投入され、現行の787-8（2クラス206席：ビジネス30席、エコノミー176席）は、2014年3月30日から使用されている。

　JAL国際路線事業本部長の大貫哲也常務は、「DC-8の持てる性能の限界を飛ぶ路線だった。バンクーバーはカナダ三大都市のひとつで、アジアとの往来の多い街。明日から51年、52年を歴史を積み上げていきたい」とあいさつした。

　JALによると、バンクーバー線は商用渡航と観光需要では観光が多いという。アジア路線と乗り継ぎしやすい運航スケジュールを組むことで、「日本以遠へは、インドや中国行きの需要が多い」（同社広報）と説明する。また、非日系需要が多い路線としては、ボストン線やサンディエゴ線が、同様の傾向にあるという。

　大貫常務は、「バンクーバー線は日本人とカナダ人の利用だけではなく、中国、韓国、アジアからの利用がある。昨年はカナダからの訪日客が、日本人の（カナダへの）出国を初めて上回り、この路線もそういう領域に来ている。JALとして海外発需要の取り込みを強化しているので、世界から日本へ向かう需要を取り込みたい」と、今後の意気込みを語った。

　10日のバンクーバー行きJL18便（787-8、JA834J）は、乗客200人（幼児2人含む）を乗せ、成田を午後6時32分（午後6時20分定刻）に出発した。