ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は9月7日、台風21号の影響で4日から閉鎖されていた関西空港から、再開初便の新潟行きMM143便を午前11時49分に出発させた。
*T1運用再開当日の記事はこちら。
機材はエアバスA320型機(1クラス180席)で、関空発初便となった新潟行きMM143便の乗客は35人(幼児ゼロ)、到着初便の成田発MM312便は乗客88人(幼児ゼロ)だった。
ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「できるところから始めた。国際線も1日も早く再開し、関西に貢献したい」と意欲を示した。
ピーチが7日に運航するのは、新潟行きMM143便など関空を出発する国内線6便と、成田発MM312便など、関空到着の国内線11便の合わせて17便。ターミナルは、ピーチが普段利用している第2ターミナルを、滑走路は冠水を免れたB滑走路を使用する。
8日以降の運航スケジュールは、調整がつき次第発表する。
7日からは、日本航空(JAL/JL、9201)も羽田-関西線を1日1往復2便で再開。機材はボーイング737-800型機(2クラス165席)を使用する。ターミナルは普段乗り入れている第1ターミナルの復旧に時間がかかるため、第2ターミナルのピーチのカウンターを間借りする。
JALが2タミに乗り入れることについて、ピーチの井上CEOは、「困った時はお互い様だ」と述べた。
関空を運営する関西エアポート(KAP)のエマヌエル・ムノント副社長は7日、2タミを発着する国際線を8日から再開する意向を示した。実際に国際線を運航する航空会社や、監督する国土交通省に先駆けた発言で、KAPの山谷佳之社長によると、2タミから国際線を運航しているピーチと春秋航空(CQH/9C)を念頭に置いているという。
ムノント副社長は、第1ターミナルの南側を1週間以内に再開させると語った。
7日の運航スケジュール
ピーチ
関空出発(6便)
MM143 関西(11:50)→新潟(13:00)
MM177 関西(12:25)→長崎(13:40)
MM315 関西(14:40)→成田(16:10)
MM217 関西(15:45)→那覇(18:00)
MM199 関西(19:15)→鹿児島(20:25)
MM137 関西(18:35)→仙台(19:55)
関空到着(11便)
MM312 成田(11:35)→関西(13:10)
MM154 福岡(12:15)→関西(13:25)
MM126 釧路(12:30)→関西(15:00)
MM144 新潟(13:35)→関西(15:00)
MM178 長崎(14:20)→関西(15:30)
MM138 仙台(18:40)→関西(20:15)
MM318 成田(18:55)→関西(20:30)
MM220 那覇(19:45)→関西(21:45)
MM140 仙台(20:30)→関西(22:05)
MM200 鹿児島(20:55)→関西(22:05)
MM160 福岡(21:20)→関西(22:30)
*関空出発・到着とも8日以降の運航スケジュールは未定。
JAL
JL225 羽田(13:00)→関西(14:20)
JL224 関西(15:05)→羽田(16:15)
*7日から1日1往復運航。
*関空では第2ターミナル使用。
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ピーチ・アビエーション
日本航空
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