新千歳空港のターミナルを運営する新千歳空港ターミナルビルディングは8月17日、国内線の利用者を対象に、旅客取扱施設利用料(PSFC)を徴収すると発表した。冬ダイヤが始まる10月28日から導入する。
1人あたりの金額は税込みで、大人270円、12歳未満の子供140円。利用者が航空券を購入時に、運賃に含めて徴収する。国際線は2014年4月1日から徴収しており、金額は大人1030円、子供520円。
新千歳の国内線ターミナルは、2015年3月から大規模改修がスタート。今年7月31日に完成した。同社によると、搭乗待合室やコンコースなどの施設整備が一段落したことから、これらの整備などに充てる料金として、導入するという。
新千歳空港ターミナルビルは、2017年4月27日設立。ターミナル運営に特化した法人として、従来の北海道空港会社から会社分割により設立された。国土交通省航空局(JCAB)は、新千歳や女満別、旭川など北海道内7空港について、2020年度までに民営化する計画を進めており、新たな運営会社は2019年7月をめどに選定する。
関連リンク
新千歳空港ターミナルビル
新千歳空港
・新千歳空港、国内線ターミナル改修完了(18年8月4日)
・新千歳空港ターミナル、純利益12.6億円 18年3月期(18年7月4日)
・北海道7空港、民営化の公募開始 5月9日に説明会(18年4月27日)
・北海道7空港、民営化の募集要項策定 4月5日に説明会(18年3月30日)
・北海道7空港、段階的に民営化 新千歳20年6月(18年2月14日)
・新千歳空港、国際線ターミナルに高級ホテル 20年開業(17年11月20日)
・北海道7空港、20年度民営化へ 市場調査開始(17年8月1日)
PSFC
・仙台空港、施設利用料導入 10月から(18年8月18日)
・伊丹と関空1タミ、施設使用料を徴収 10月から(18年8月18日)
IATAは警鐘
・空港民営化「慎重に」IATA年次総会、政府に警鐘鳴らす(18年6月6日)
日経ビジネス連載
・空港民営化でサービス低下の皮肉(17年8月31日)