全日本空輸(ANA、9202)は毎年3月に行っている国際線ファーストクラスとビジネスクラスの酒類の乗せ替えに合わせ、ワイナリーなどと共同開発したANA初の機内用オリジナルワインや、福島県浪江町か発祥の日本酒「磐城壽(いわきことぶき)」などの提供を始める。
ANA初となる機内用オリジナルワインは、ワイン界の最高峰資格「マスター・オブ・ワイン」を持つANA機内ワインアドバイザーのネッド・グッドウィン氏が、地上とは異なる機内での味覚や嗅覚に合わせてプロデュースしたもの。南フランスの気鋭ワイナリー「エシェ・バニエ」でブレンドと熟成を行った。
赤は酸味と渋みのバランスと心地よい口当たり、白は柑橘系フレーバーが広がるフレッシュでフルーティーながら奥深い味わいが特徴だという。提供クラスはビジネスで、赤は3-5月が欧州線で、6-8月がホノルル線を除く米国線、白は3-5月がホノルル線を除く米国線で、6-8月が欧州線での提供となる。
日本酒「磐城壽」の酒蔵、福島県浪江町の鈴木酒造店は東日本大震災による津波で全壊の被害を受けた。しかし、県の試験場に保管していた酵母が難を逃れ、2012年から山形県長井市で醸造を再開。機内で提供する磐城壽の純米酒は、穏やかな香りをまとった柔らかく洗練された味わいが特徴だという。提供期間は3月から8月までで、ファーストは米国線と欧州線、ビジネスはホノルル線を除く米国線と欧州線、バンコク線、シンガポール線、ジャカルタ線、ムンバイ線で提供する。
日本茶も刷新。ファーストでは玉露「玉露仙翠」とほうじ茶「加賀ほうじ茶」、季節のお茶「創作和香茶」を、ビジネスでは福岡県八女産の「八女茶」を用意する。
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