MRJ, エアライン, 機体, 解説・コラム — 2018年8月14日 13:00 JST

「名古屋からは乱気流で大変でした」ANA客室乗務員から見たYS-11聖火輸送

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 2020年に開かれる東京オリンピック・パラリンピックまで、あと2年を切った。酷暑の東京で開く日程が見直されない限り、週で数えれば100週ちょっとで東京では2回目のオリンピックが開かれる。

 前回1964(昭和39)年の東京オリンピックは10月10日に開幕し、24日までの15日間で金メダル16個を含む29個のメダルを獲得した。東京の国立競技場にともされた聖火は、ギリシャのオリンピアで8月21日に採火式が行われ、アテネから日本航空(JAL/JL、9201)のダグラスDC-6B型機「City of Tokyo」号(登録番号JA6206)で、イスタンブールやベイルート、テヘラン、ラホール、ニューデリー、ラングーン、バンコク、クアラルンプール、マニラ、香港、台北の11カ所を経て、9月7日に返還前の沖縄・那覇空港へ到着した。

 那覇からは、全日本空輸(ANA/NH)にリースされた日本航空機製造のYS-11型機の試験2号機(JA8612)で、聖火リレーがスタートする鹿児島と宮崎、北海道へ運ばれた。

東京オリンピックの聖火輸送隊としてYS-11に乗務した元ANA客室乗務員の白木さん=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAは、パイロットや整備士、客室乗務員など12人で聖火輸送隊を編成。機内には飛行機が揺れても聖火が消えないよう、4つのコースごとに使う聖火を置く専用の台が設けられた。

 このYS-11に乗務した2人の客室乗務員のうち、白木洋子さんに当時の様子を聞いた。

—記事の概要—
名古屋からは乱気流
MRJ聖火輸送に期待

名古屋からは乱気流

東京オリンピックの聖火輸送隊としてYS-11に乗務した元ANA客室乗務員の白木さん=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 白木さんは高校卒業後、東京・丸の内の銀行に勤めていた。新聞広告でANAが客室乗務員を募集していることを知った姉が、入社試験を受けるよう勧めたことで、空の仕事に転じた。

 「人と接してお話しするのが好きでした」という白木さんは、1960(昭和35)年5月に入社した。ANAの前身となる日本ヘリコプター輸送と極東航空が合併に先立ち、商号を全日本空輸に改めたのが1957(昭和32)年12月。プロペラ機のダグラスDC-3や、コンベア440が飛んでいた時代だった。

 聖火輸送隊に選ばれた


これより先は会員の方のみご覧いただけます。

無料会員は、有料記事を月あたり3記事まで無料でご覧いただけます。
有料会員は、すべての有料記事をご覧いただけます。

会員の方はログインしてご覧ください。
ご登録のない方は、無料会員登録すると続きをお読みいただけます。

無料会員として登録後、有料会員登録も希望する方は、会員用ページよりログイン後、有料会員登録をお願い致します。

会員としてログイン
 ログイン状態を保存する  

* 会員には、無料個人会員および有料個人会員、有料法人会員の3種類ございます。
 これらの会員になるには、最初に無料会員としての登録が必要です。
 購読料はこちらをご覧ください。

* 有料会員と無料会員、非会員の違いは下記の通りです。
・有料会員:会員限定記事を含む全記事を閲覧可能
・無料会員:会員限定記事は月3本まで閲覧可能
・非会員:会員限定記事以外を閲覧可能

* 法人会員登録は、こちらからお問い合わせください。
* 法人の会員登録は有料のみです。

無料会員登録
* 利用規約 に同意する。
*必須項目新聞社や通信社のニュースサイトに掲載された航空業界に関する記事をピックアップした無料メールニュース。土日祝日を除き毎日配信しています。サンプルはこちら
登録内容が反映されるまでにお時間をいただくことがございます。あらかじめご了承ください。