エアライン, 空港 — 2018年8月11日 19:37 JST

エアアジア、成田-ジャカルタ9月末で運休 就航5カ月で

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 インドネシア・エアアジアX(INX/XT)は、ジャカルタ-成田線を9月末の運航を最後に10月から運休する。今年5月1日に就航したばかりで、運航期間は5カ月間だった。

9月末の運航を最後に運休するインドネシア・エアアジアXのジャカルタ-成田線=18年5月2日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エアアジアの予約サイトによると、ジャカルタ発成田行きXT407便は現地時間9月29日が、折り返しの成田発ジャカルタ行きXT408便は翌30日が、最終便の出発日となる見通し。10月1日以降は、予約できない状態になっている。

 インドネシア・エアアジアXは、初の日本路線となるデンパサール(バリ島)-成田線を、2017年5月24日に開設。週4往復で就航し、翌月から週7往復(1日1往復)に増便した。ジャカルタ-成田線は2路線目で、同路線では初のLCCとして、5月1日に週7往復で就航した。機材はいずれの路線も、エアバスA330-300型機(2クラス377席:ビジネス12席、エコノミー365席)を使用している。

 ジャカルタを拠点にインドネシア国内線を中心に運航するインドネシア・エアアジア(AWQ/QZ)のコマーシャル・ディレクター、リファイ・タベリ氏は5月に同路線が就航した際、「80%の搭乗率でブレークイーブンとみている」と語っていたことから、損益分岐点を上回る見通しが現時点では立っていないとみられる。

 成田-ジャカルタ間は現在、日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)が運航。ガルーダ・インドネシア航空(GIA/GA)は、2015年1月から同路線を供給過剰により運休している。

 一方、エアアジア・グループのタイ・エアアジアX(TAX/XJ)は、バンコク(ドンムアン)-中部(セントレア)線を10月30日に開設する。

 エアアジアのトニー・フェルナンデス・グループCEO(最高経営責任者)はAviation Wireが今年3月に単独インタビューした際、再参入したエアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)が拠点とする中部空港から、ハワイのホノルルや米国西海岸への就航を示唆している。

 また、ボーイング787型機の導入を検討しており、エアバス機のみだったエアアジアが、初めてボーイング機を導入する見通し。

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