シンガポール航空(SIA/SQ)系LCCのスクート(TGW/TR)は、9月1日から運賃を片道最大1600円値上げする。原油価格の高騰によるもの。
値上げ予定額は片道800円と同1600円で、800円の値上げとなるのが成田-台北(桃園)線と関西-高雄線、関西-バンコク(ドンムアン)線、札幌(新千歳)-台北線の4路線。1600円値上げするのが、成田-バンコク線、成田-シンガポール線、関西-シンガポール線、関西-ホノルル線、札幌-シンガポール線の5路線となる。
成田-台北線の場合、エコノミークラスはもっとも安価な運賃種別「FLY(フライ)」の場合、現在の片道6800円から4万1800円が、値上げ後の予定額は7600円から4万2600円となる。ビジネスクラスの「スクートビズ」は現行の1万8800円から4万8800円が、1万9600円から4万9600円に値上げされる。
成田-バンコク線は、エコノミークラスが現在の9800円から6万1900円が、値上げ後は1万1400円から6万3500円に、スクートビズが現在の2万9800円から7万800円が、3万1400円から7万2400円に値上げとなる。
運賃はこのほかに空港諸税が必要だが、燃油サーチャージは徴収していない。スクートによると、燃油費は運航費用の約32%を占め、前年比31%増となったことが響いたという。
シンガポールケロシンの市況価格を見ると、4月から5月までの2カ月平均は1バレル87.70米ドルで、前年同期の62.51米ドルと比べて40.3%値上がりしている。
値上げ後の変更予定運賃例
成田-台北線
エコノミー(FLY) 片道7,600円から42,600円
スクートビズ 片道19,600円から49,600円
成田-バンコク線
エコノミー(FLY) 片道11,400円から63,500円
スクートビズ 31,400円から72,400円
関連リンク
スクート
特集・スクート関空-ホノルル初便で行くハワイ滞在6時間
前編 大手と遜色ない787の居住性(17年12月26日)
後編 日帰りでも疲れなかった787(17年12月31日)
スクート
・スクート、関西-ホノルル12月就航 18年デイリー化目指す(17年10月3日)
・スクート、タイガーエアと合併 新制服導入(17年7月25日)
・スクート新社名「スクート・タイガーエア」 25日合併(17年7月14日)
・スクート、787-9で関空就航 バンコク経由のシンガポール便(15年7月8日)
・LCCスクート、成田-シンガポール線就航 787は14年から(12年10月29日)