ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は7月27日、パイロット訓練生から自社の養成課程で副操縦士に昇格した第1期生4人を祝うセレモニーを、成田空港内の本社で開いた。
パイロット不足が叫ばれる中、ジェットスター・ジャパンは2017年7月から「副操縦士昇格(FOUG:First Officer Upgrade)プログラム」をスタート。大学のパイロット養成課程などを卒業して入社した訓練生は、座学を2カ月ほど受けて韓国やマレーシアでシミュレーター訓練後、大分空港でエアバスA320型機による実機訓練を経て、1年程度で国土交通省による副操縦士への昇格訓練を受ける。機長になる場合は、この後最低で5年程度かかるという。
訓練生は当初、機長と副操縦士の3人で乗務するが、昇格後は一人前の副操縦士として機長とペアで飛ぶ。第1期の4人は長瀧矢永子さん(24)と清宮有華さん(23)、田中滉次さん(25)、髙木慶太さん(33)で、この後に第2期の4人と第3期の6人が続く。
長瀧さんは「しっかり技術と知識を身につけ、将来はジェットスター・ジャパンの機長になりたい」と抱負を述べた。4人の中で唯一社会人で入社した髙木さんは、「1期生として、2期生、3期生をサポートすることも私たちの役目」と、後輩育成を誓った。
グループのジェットスター航空(JST/JQ)から出向している女性パイロットのケリー・ブラック副操縦士は、「日々さまざまな課題に直面すると思うが、飛ぶことに情熱を持てばやり遂げられる」と激励。同僚のアダム・ゲイトスミス副操縦士とともに、4人にブートニア(花飾り)を贈った。
4人を採用時に面接した片岡優社長は、「人間はこれだけ大きくなるんだなと感じた。パイロットを確保して飛ばせる状況を作ることにどこの航空会社も苦労しており、FOUGは会社として挑戦した。4人はかなりプレッシャーがあったと思うが、周囲のサポートがあって副操縦士になれたことは、ずっと覚えておいて欲しい」と語った。
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ジェットスター・ジャパン
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