日本航空(JAL/JL、9201)は7月12日、マイルを貯めると交換できる国際線の「特典航空券」について、追加のマイルを上乗せすることで予約できる日が増える「国際線特典航空券PLUS」を、12月をめどに導入すると発表した。
現在の仕組みでは、特典航空券の空席がある日程のみ予約でき、空席がない場合はキャンセル待ちになっていた。今回発表した特典航空券PLUSでは、これまではキャンセル待ちになっていた日程でも、座席数の残りに応じて変動する「追加マイル」を利用することで、予約できる日が増える。
例えば、日本からハワイへエコノミークラスで向かう場合、特典航空券へ交換するために必要な「基本マイル」は片道2万マイル。PLUSで追加マイルを利用し、キャンセル待ちをせずに予約可能な日を増やす場合、基本マイルを含めた片道の必要マイル数は、最大11万4000マイルになる。
PLUSの対象クラスは、ビジネスとプレミアムエコノミー、エコノミーで、ファーストクラスは対象外。これらの3クラスでは、キャンセル待ちができなくなり、予約変更はファーストクラスも含む全クラスで不可になる。また、海外発日本経由の旅程が、全クラスで廃止される。
一方で、従来より少ない基本マイルで、特典航空券に交換できる路線も設ける。日本からシンガポールへエコノミークラスで向かう場合、現在は片道1万7500マイル必要だが、PLUS導入後は1万2000マイルに変更。同じく現在は1万7500マイル必要なホーチミンは、1万3000マイルに引き下げる。
また、国内線の特典航空券については、予約の申込期限を搭乗前日までに延長。現在は搭乗日の前日から数えて4日前だが、10月4日の予約受付分から変更する。これにより、国際線と国内線ともに出発前日まで予約可能になる。
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日本航空
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