ボーイングは現地時間7月9日、次世代大型機777Xの進捗を、ツイッターで公表した。現在、米ワシントン州シアトルにあるボーイングのエバレット工場で、試験機2機の製造が進んでいる。
777Xはメーカー標準座席数が3クラス350-375席の777-8と、400-425席の777-9の2機種で構成。航続距離は777-8が8700海里(1万6110km)、777-9は7600海里(1万4075km)を計画しており、エンジンは米GE製GE9Xを2基搭載する。GE9Xは、777-300ERなどが採用しているGE90の後継エンジンとなる。
777-9の初飛行は年末から2019年初めとなる見通しで、引き渡しは2020年初頭を計画している。
777Xの確定発注は326機。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、長距離国際線に投入している777-300ERの後継機として、2014年7月31日に777-9を20機確定発注。2021年度から受領する見通し。
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