新千歳空港のターミナルを運営する新千歳空港ターミナルビルディングの第1期決算公告によると、2018年3月期通期決算は純利益が12億5700万円だった。
売上高は485億5200万円、営業利益は39億円、経常利益は35億1000万円。販管費は、国内線ターミナルの施設整備工事の一部完了と引き渡しによる減価償却費などの計上で、125億4000万円となった。
部門別で見ると、不動産部門の収入は107億3000万円。このうち、賃料やPSFC(旅客取扱施設利用料)収入などは91億4000万円だった。事業部門のうち、店舗や飲食店などの売上は、国内線の搭乗待合室内の商業施設リニューアルで377億7000万円となった。
新千歳空港ターミナルビルは、2017年4月27日設立。ターミナル運営に特化した法人として、従来の北海道空港会社から会社分割により設立された。国土交通省航空局(JCAB)は、新千歳や女満別、旭川など北海道内7空港について、2020年度までに民営化する計画を進めており、新たな運営会社は2019年7月をめどに選定する。
関連リンク
新千歳空港ターミナルビル
北海道7空港の民営化
・北海道7空港、民営化の公募開始 5月9日に説明会(18年4月27日)
・北海道7空港、民営化の募集要項策定 4月5日に説明会(18年3月30日)
・北海道7空港、段階的に民営化 新千歳20年6月(18年2月14日)
・北海道7空港、20年度民営化へ 市場調査開始(17年8月1日)
熊本・広島・福岡も民営化
・熊本空港、民営化の募集要項策定 22日に説明会(18年3月16日)
・広島空港、21年4月民営化へ 市場調査開始(17年10月13日)
・福岡空港の民営化、二次審査に3グループ(17年9月19日)
高松と神戸、4月に民営化
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・神戸空港が民営化 関空、伊丹と一体運営(18年4月1日)
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日経ビジネス連載
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