ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は7月2日、機内に持ち込める手荷物をの重さを引き下げると発表した。10月28日からの冬ダイヤ以降、2個7キロ以内とする。重量引き下げにより機内混雑を緩和し、定時運航率の向上を目指す。また、受託手荷物の料金も改定する。
持ち込める手荷物は、手荷物と身の回りの品1つずつ計2個で、現在は合計10キロまで持ち込むことができる。冬ダイヤ以降は7キロに引き下げる。個数やサイズに変更はない。
受託手荷物は、国内線で8路線ずつ区分していたゾーン別の料金を廃止。全路線共通の料金とする。インターネットで予約した場合、冬ダイヤ以降は1つにつき1600円とし、近距離路線を中心とする「ゾーン1」では400円値上げ、長距離を中心とする「ゾーン2」では200円値下げとなる。
国際線は、ゾーンの区分を変更。近距離の「ゾーン3」と長距離の「ゾーン4」を、韓国行きの「ゾーンA」と、そのほかの地域行きの「ゾーンB」に区分する。ゾーンAは1つ1900円で、ゾーン3と比較すると100円値下げ。ゾーンBは3200円で、ゾーン4と比較すると400円値上げとなる。
ゾーンの区分が変更となるのは3路線で、ゾーンBに移行する那覇-台北(桃園)線は値上げ、ゾーンAに移行する那覇-ソウル(仁川)線と羽田-ソウル線は値下げとなる。
国土交通省航空局(JCAB)が公表する、特定本邦航空運送事業者12社に関する「航空輸送サービスに係る情報公開」によると、2017年の四半期ごとの定時運航率は、1-3月期が70.14%、4-6月期が83.00%、7-9月期が77.87%、10-12月期が79.87%。4-6月期を除き、ワーストを記録している。
ピーチの2018年3月期の売上高547億円のうち、座席指定料や機内食などの付帯収入は約106億円。付帯収入の比率は売上高の19.5%に相当する。ピーチでは、付帯収入比率25%を目標にしている。
受託手荷物料金
国内線
・10月27日まで
ゾーン1:1200円
ゾーン2:1800円
・10月28日から
全路線共通:1600円
国際線
・10月27日まで
ゾーン3:2000円
ゾーン4:2800円
・10月28日から
ゾーンA:1900円
ゾーンB:3200円
関連リンク
機内持込手荷物条件ならびに受託手荷物料金改定のお知らせ(ピーチ・アビエーション)
ピーチの18年3月期決算
・ピーチ国際線収入、国内初めて上回る 5期連続黒字、18年3月期(18年6月27日)
JCABの「航空輸送サービスに係る情報公開」
・スカイマークが定時性1位 欠航率最小はスターフライヤー 国交省17年10-12月期情報公開(18年4月27日)
・スカイマーク、定時性1位 最小欠航・遅延率も 国交省17年7-9月期情報公開(18年1月19日)
・エア・ドゥ、定時性1位 国交省17年4-6月期情報公開(17年10月19日)
・スターフライヤー、定時性2期連続1位 国交省17年1-3月期情報公開(17年8月5日)
・スターフライヤー、定時性2年連続1位 最小欠航率はスカイマーク 国交省16年度情報公開(17年8月11日)