エアライン, ボーイング, 機体 — 2018年6月16日 13:48 JST

NCA、全便が運航停止 747-8Fの整備記録不備、安全確認1週間

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 日本貨物航空(NCA/KZ)は6月16日、運航するボーイング747-8F型貨物機(登録番号JA14KZ)の整備記録に不備が見つかり、安全性が確認できるまで全便を運航停止すると発表した。保有する全11機の安全確認を終えるまでには、最短で1週間程度かかる見通し。

747-8Fの整備記録不備で全便が一時運航停止中のNCA(写真は同型機)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 NCAによると、当該機の主翼にあるフラップを動かす「フラップトランスミッション」の潤滑油について、整備記録に実際の給油量とは異なる数値を記載していたことが、14日夜にわかったという。これを受け、翌15日に監督する国土交通省航空局(JCAB)へ報告した。詳細は現在調査中だという。

 NCAが保有する機材は11機すべてが貨物専用機で、このうち8機が当該機と同じ747-8Fで、残り3機が747-400F。潤滑油は、フラップトランスミッション以外にも機体全体で使用しており、当該機以外にも同様の問題がある可能性があるとして、16日の成田空港出発便から運航を順次停止し、17日に成田へ到着する便をもって、すべての運航を安全確認できるまで停止する。

 他社の機材を使うコードシェア便も含めると、NCAの週間便数は56便で、このうち自社運航便が欠航となる。また、航空貨物の一部をNCA便で運んでいる全日本空輸(ANA/NH)では、影響がどの程度及ぶか確認中だという。

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日本貨物航空
全日本空輸
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