エアバスは現地時間6月14日、独ハンブルクのA320型機最終組立工場に、4番目の生産ラインをオープンしたと発表した。2019年中ごろまでに、月産60機体制を構築する。
新しい製造ラインには、胴体を自動で掘削するロボットを2台配置。ロボットにはアームが7本付いており、上部のおよそ80%を掘削できる。
A320ファミリーの最終組立工場は、仏トゥールーズと独ハンブルク、中国の天津、米国アラバマ州モビールの4カ所。2003年に20機だった生産レートは2010年に月産36機、2015年に42機へ、段階的に引き上げられている。
5月末現在、A320ファミリーの総受注数は1万4228機で、8151機を引き渡し済み。受注残は6077機で、現在の生産レートでは完納までに10年以上掛かる。
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