関西エアポート(KAP)が6月7日に発表した2018年3月期通期の連結決算は、売上高が前期(17年3月期)比15%増の2064億円、EBITDA(利払前税引前償却前営業利益)が19%増の914億円、営業利益が40%増の529億円、経常利益が60%増の418億円、純利益が67%増の283億円と、旺盛な訪日需要を追い風に、2年連続で大幅な増収増益だった。外部費用は11%増の1150億円となった。一方で、今期の業績見通しはほかの空港会社や日系企業と異なり、依然として開示していない。
—記事の概要—
・中国人頼みの免税店
・公表遅れる1タミ改修
中国人頼みの免税店
KAPは、2016年4月から関西空港と伊丹空港、今年4月から100%子会社の関西エアポート神戸(KAP神戸)が神戸空港と、関西3空港を実質的に一体運営。2017年度(18年3月期)決算は、関空を発着する国際線を中心に旅客数が増えたことから、免税店など直営の非航空系収入の伸びが奏功した。
2017年度の関空の国際線旅客数は2190万人で、このうち外国人が68.5%を占める1501万人。関空の国際線旅客数としては初めて2000万人を突破し、外国人客も
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