ベトナム・ホーチミンのタンソンニャット国際空港で現地時間6月6日、全日本空輸(ANA/NH)のホーチミン発成田行きNH834便(ボーイング767-300ER型機、登録番号JA612A)が離陸前に走行中、誘導路を曲がる際にブレーキをかけたところ、客室乗務員5人がけがをした。乗客197人にけがはなかった。
ANAによると、誘導路を曲がる時にブレーキを強めにかけたことで、客室乗務員9人のうち、5人がけがをしたという。成田到着後に病院で検査したところ、1人が骨折していた。重傷者が出たことで、国土交通省航空局(JCAB)は6日午後9時17分、航空事故に認定した。今後は事故が発生したベトナムの航空当局が調査を進める。
NH834便は、ANAと同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパン(AJX/NQ)が運航。ホーチミンを6日午前6時57分(午前7時定刻)に出発。パイロットが運航を継続できると判断し、成田には午後2時55分(午後3時定刻)に到着した。
エアージャパンは成田を拠点に、ANAのアジア路線やリゾート路線を運航している。
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