日本航空(JAL/JL、9201)グループの日本エアコミューター(JAC/JC)は6月5日、仏ATR製ターボプロップ機のATR72-600型機を日本で初導入すると発表した。9機発注済みのATR42-600のうち、1機をATR72-600に発注変更した。年末までに引き渡される見通し。
鹿児島空港を拠点とするJACは、2015年6月にATR42-600を発注。初号機(登録番号JA01JC)は2017年1月に受領し、これまでに4機が引き渡された。座席数は1クラス48席で、JACの特注仕様として、ストレッチャーを設置できるスペースを設けている。
ATR72-600は、70席を予定。ATR42-600と比べて座席数が22席増えることから、観光やビジネス需要が見込める路線で、1座席あたりの運航コストを下げることができる。
ATRはエアバスと伊アレニア・アエルマッキの共同事業体として、1981年に設立されたリージョナル機メーカー。日本の航空会社では当初、2013年12月に自己破産した地域航空会社リンク(福岡県福岡市)が、日本初のATR機としてATR72-600(68席から74席)を3機リースで導入予定だった。
国内でATR機を運航しているのはJACのほか、初導入した天草エアライン(AHX/MZ)を合わせて2社。天草エアは1機のATR42-600のみで運航しているため、重整備による運休を回避できるよう、JACと協力体制を構築している。
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日本エアコミューター
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