機体 — 2018年5月29日 15:30 JST

ホンダジェット・エリート、中東で受注開始

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 本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間5月28日、小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」のアップグレード版の受注を中東で開始したと発表した。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを拠点に、中東や周辺国での販売拡大を目指す。

ホンダジェット・エリートの中東での受注活動を展開するジェテックスのアデル・マルディニCEO(左)とHACIの藤野道格社長(ホンダ提供)

 HACIは、ドバイのジェテックス・フライト・サポート社を代理店「HondaJet Middle East」に指定。UAEとサウジアラビア、バーレーン、オマーン、カタール、レバノン、ヨルダン、クウェート、トルコ、パキスタンの10カ国で、航続距離を延長したアップグレード版「HondaJet Elite(エリート)」の受注活動を展開する。

 ホンダジェットはこれまで、米国とメキシコ、欧州、カナダ、ブラジル、中南米に代理店を設置し、販売している。アジアではタイと中国、インドの代理店と契約。東南アジア各国と中国本土、インドで展開している。

 HACIが開発したホンダジェットは、標準仕様で乗客5人が乗れ、パイロット1人でも運航できる。エンジンは米GEとの合弁会社GEホンダ製HF120を搭載し、航続距離は2265キロ(1223海里)。ロサンゼルスを起点とした場合、サンフランシスコやラスベガス、デンバーなどへ飛行でき、ロンドンからはパリやフランクフルト、ローマ、バルセロナなどへ飛べる。

 5月27日に発表したアップグレード版「ホンダジェット・エリート」は、航続距離を2661キロ(1437海里)に延長。エンジンへの空気取り入れ口(エンジンインレット)には新構造を採用し、客室内のノイズを低減した。

 ホンダジェットは2017年通期(1-12月期)に43機納入し、小型ジェット機カテゴリーでは世界最多の納入数となった。

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