日本航空(JAL/JL、9201)は5月29日、沖縄県の特産品である泡盛を国内外にPRする「國酒・琉球泡盛応援プロジェクト」のキックオフイベントを、羽田空港で開いた。国の「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」に賛同したもので、JALの国際線ラウンジで泡盛を提供するなど、6月から今年度下期にかけてPR活動を展開していく。
第1弾として、瑞泉酒造のスパークリング泡盛「ZUISEN LEGARE」と、久米島の久米仙の「甕(かめ)貯蔵古酒20年」の2銘柄を、羽田と成田の国際線ファーストクラスラウンジで、6月1日から30日まで提供。ZUISEN LEGAREは期間中、両空港の国際線サクララウンジと、那覇の国内線ダイヤモンド・プレミアラウンジでも用意する。
ZUISEN LEGAREは、昨年から製造を始めたばかりのスパークリング泡盛。瑞泉酒造の佐久本佐枝子会長は、「女性に泡盛を飲んでもらったり、乾杯する時にも飲んで欲しい」と話す。現在は生産量が限られていることから、沖縄県内のみの販売となっているが、海外展開を目指す。
古酒20年は非売品で、ファーストクラスで提供するために用意した。久米島の久米仙の島袋昭彦専務によると、通常製品は18年ものまで。20年ものは「生産が限られるので、物産展などで少量を作るのみ」だという。
内閣で農林水産物の輸出振興を担当する宮腰光寛・内閣総理大臣補佐官(衆院富山2区)は、「沖縄には47の蔵元がある。泡盛で沖縄をもっと元気にしていきたい」と狙いを語った。
JALグループで沖縄を拠点とする日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の丸川潔社長は、「JTAでは泡盛を機内販売してきたが、官民一体プロジェクトなのでぜひ参画していこうと決めた。泡盛は600年の歴史があり、日本の蒸留酒の源流と言える。100年を超えるスパンで古酒の熟成を楽しめるのは、沖縄ぐらいだと思う」と述べ、泡盛をJALグループ全体でPRしていく意気込みを語った。
ラウンジでの泡盛提供のほか、機内ビデオでの紹介やJALグループ免税店での販売などを進めていく。
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