エアバスは現地時間5月23日、同社の旅客機をベースにしたビジネスジェット機「エアバス・コーポレート・ジェット」のうち、A320neoファミリーを母体とするACJ320neoファミリーの生産を6月に開始すると発表した。初号機は今年10-12月期(第4四半期)に引き渡す。
ACJ320neoファミリーは、A320ファミリーに新型エンジンと翼端の大型ウイングチップ「シャークレット」を採用した、A320neoファミリーのビジネスジェット版。A319neo(1クラス156席)をベースとするACJ319neoと、A320neo(1クラス180席)を母体にするACJ320neoの2機種で構成する。
標準仕様の座席数はACJ319neoが8席、ACJ320neoは25席と、旅客機と比べて大幅に少ない。航続距離はACJ319neoが6750海里(1万2500キロ)で15時間飛行でき、ACJ320neoは6000海里(1万1100キロ)、13時間飛行できる。
6月に生産を開始するのはACJ320neoで、英ファンボローを拠点とするアクロポリス・アビエーションに引き渡す。ACJ319neo初号機は、ドイツのK5アビエーションへ2019年4-6月期(第2四半期)に引き渡す見込み。
これまで、ACJ320neoは6機、ACJ319neoは3機受注している。
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Corporate Jets(Airbus)
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