開港40周年を迎える成田空港を運営する成田国際空港会社は5月18日、成田山新勝寺から大僧正を招き、空港内で航空安全祈祷会(きとうえ)を開催した。会場となった第1ターミナル北ウイング4階に、NAAや航空各社の関係者ら約100人が参列した。
会では、成田山新勝寺の橋本照稔(しょうじん)大僧正が、開港40周年を祈祷。空港関係者のほか、日本航空(JAL/JL、9201)や全日本空輸(ANA/NH)など、成田に就航する日本の航空7社に護摩札を手渡した。
祈祷会に参列したNAAの夏目誠社長は、「航空の世界は安全最優先が大前提。永久に追求していかなければならない」と述べ、「40年の節目を迎え、新しいスタートに力強く邁進していく」と、決意を新たにした。
祈祷会後、空港近くのホテルで謝恩パーティーを開催した。国会議員や県議、国内外の航空関係者など約400人が参列。このうち、JALからは植木義晴会長らが、ANAを傘下に持つANAホールディングス(9202)からは片野坂真哉社長らが参加した。
成田空港は1978年5月20日に開港。3月末までの累計の旅客数は10億2799万1651人で、国際線は9億6189万6476人、国内線は6609万5175人。2017年7月には、累計旅客数が10億人を突破した。
累計の発着回数は569万4287回で、国際線は513万8134回、国内線は55万6153回。2015年6月には、累計発着回数が500万回を突破した。成田の到着初便は1978年5月21日、ロサンゼルス発のJL1047便。出発初便は翌22日、大韓航空(KAL/KE)のKE802便で、ソウル(金浦)に向かった。どちらも貨物便。
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