航空機内装品大手のジャムコ(7408)は5月17日、ボーイング777X型機向けラバトリー(化粧室)を初出荷したと発表した。
出荷に先立ち、生産子会社の新潟ジャムコで完成式典を開催。ボーイング・ジャパンの ブレット・ゲリー氏らが出席した。
ジャムコによるボーイングへのラバトリー供給は、1979年に767向けからスタート。その後は747、777、787向けに独占供給しており、777Xも2014年に受注している。
777Xはメーカー標準座席数が3クラス350-375席の777-8と、400-425席の777-9の2機種で構成。航続距離は777-8が8700海里(1万6110キロ)、777-9は7600海里(1万4075キロ)を計画している。日本の製造分担割合は、777と同じ主要構造部位の約21%となる。
エンジンは、米GE製GE9Xを2基搭載。翼は炭素繊維複合材を用いて軽量化するとともに、777の主翼よりも長くなることから、翼端を折りたためるようにして、777が現在乗り入れている空港に就航できるようにする。
777-9については、三菱重工業(7011)や川崎重工業(7012)から胴体パネルが今年2月に初出荷。航空会社への初号機引き渡しは、2020年となる見通し。
日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、777-9を長距離国際線に投入している777-300ERの後継機として、2014年7月31日に20機確定発注。2021年度から受領する見通し。
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