フィリピンのセブパシフィック航空(CEB/5J)は5月16日、日本支社を開設した。同社3カ所目の海外拠点で、支社開設により日本での市場拡大を目指す。
—記事の概要—
・支社長「市場開拓したい」
・5路線週35往復
・成長続ける日本路線
支社長「市場開拓したい」
支社長には、カタール航空(QTR/QR)で日本支社長を務めた松本知彦氏が就任した。松本支社長は支社開設により「日本で長期に販売していく」とした。一方で、同社の知名度が日本で低いと述べ、「市場を開拓していきたい」と展望を語った。
日本支社は9人体制でスタートする。現在、日本での同社代理店を務めるエア・システムとの代理店契約は、9月30日で終了。翌10月1日からは自社販売に切り替える。
セブパシフィックの海外支社は、中国本土もカバーする香港と、2017年に開設した韓国に次いで3拠点目となる。
5路線週35往復
セブパシフィック航空は2008年11月から、日本への乗り入れを開始。1路線目となったのはマニラ-関西線で、週3往復で開始した。その後、2014年にはマニラ-成田線を1日1往復、マニラ-中部線を週4往復で就航し、2015年にはマニラ-福岡線を週3往復、セブ-成田線を週4往復で開設した。
現在は5路線の合計で、週35往復運航している。就航後、マニラ-関西線と中部線は1日1往復ずつ、マニラ-成田線は1日2往復に増便。機材はマニラ-成田線のうち1往復をエアバスA330-300型機(1クラス436席)、そのほかはA320(1クラス180席)を投入している。
成長続ける日本路線
松本支社長によると、セブパシフィックの日本市場は急速に成長しているという。マニラ-関西線の通年運航の初年となった2009年は、2万8000人が利用。以降、2路線目のマニラ-成田線を開設する前年の2013年までは、年間3万人程度の利用客で推移していた。
マニラから、成田と中部への乗り入れを開始した2014年は、20万2000人が利用。その後も成長を続け、2017年の利用客数は43万5000人だったという。
関連リンク
セブパシフィック航空
・セブパシフィック航空、A321neo年内受領 札幌も検討(18年5月16日)
副社長インタビュー
・「路線拡大はA321neo受領後」 セブパシフィック航空副社長インタビュー(16年6月15日)
・セブパシフィック航空、A321neoで札幌検討 17年以降(16年6月11日)
日本路線の動き
・セブパシフィック航空、日本路線増便 冬ダイヤ、マニラ発3路線(17年9月8日)
・セブパシフィック航空、福岡-マニラ12月就航(15年9月14日)
・セブパシフィック航空、成田-セブ開設(15年3月28日)