日本航空(JAL/JL、9201)の2018年3月期通期の連結決算は、純利益が前期(17年3月期)比17.5%減の1354億600万円だった。法人税等調整額や原油価格の上昇などの影響で前期を割り込んだ。2018年3月期の通期見通しは、旅客システムへの投資や燃油費などの影響で、純利益は1100億円(18年3月期比18.8%減)を見込む。
2018年3月期通期の売上高は7.3%増の1兆3832億5700万円、営業利益は2.5%増の1745億6500万円、経常利益は1.1%減の1631億8000万円となった。
営業費用は8.1%増の1兆2086億円。燃油費は市況が上昇に転じたことなどにより8.3%増の2152億円、エンジンなどの整備費は26.8%増の620億円、ラウンジ改修などサービス費が11.2%増の422億円に上昇した。営業利益率は12.6%(0.6ポイント低下)となった。
国内外で景気回復傾向が続き、訪日需要が堅調に推移したことなどで増収となったが、整備費やサービス費の増加が増益幅を抑える要因になった。
—記事の概要—
・国際線
・国内線
・為替と燃油
・19年3月期
*ANAホールディングスの決算はこちら、
国際線
国際線の旅客収入は11.5%増の4629億円。旅客数は2.3%増の858万5000人で、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は2.4%増の518億3600万席キロ、有償旅客を運んだ距離を示すRPK(有償旅客キロ)は3.4%増の420億1300万人キロ、ロードファクター(座席利用率、L/F)は81.0%(0.8ポイント上昇)、旅客単価は燃油サーチャージの復活や純単価の上昇などで9.0%増の5万3919円となった。
旅客数は、欧州
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