ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の片岡優社長は4月24日、今後の導入機材について大型化を検討していることを明らかにした。現在運航しているエアバスA320型機(1クラス180席)より胴体が長く座席数が多い、A321neoを軸に検討を進める。
同社は現在22機のA320を運航しており、年内に24機、2019年に28機まで増やす。その後の機材計画について、片岡社長はAviation Wireの取材に対し、「もう従来型のA320は発注できないのでA320neoになるが、(A320neoファミリーの)どの機種にするかだ」と述べた。
片岡社長は「発着枠の制約やパイロットの人数を考えると、A321neoのほうが乗客を多く乗せられるので、運航コストを下げられる」として、機材の大型化に前向きな姿勢を示した。
ジェットスター・ジャパンの搭乗率は、平均80%台後半となっており、満席近い便もある。このため、保有機材の一部を現在のA320よりも大型化することで、高需要路線の収益性を高められる可能性がある。
エアバスが示しているA320neoの最大座席数は1クラス194席で、A321neoは50席多い244席となる。両機種はパイロットが操縦時に必要なライセンスが共通であることから、豪州のジェットスター航空(JST/JQ)では、すでにA321(1クラス220席)を10機導入している。座席数は同社が45機運航するA320と比べ、40席多い。
また、今年2月にはジェットスター・グループがA321neoの航続距離延長型「A321LR」を、2020年から2022年にかけて18機受領すると発表。薄型の新シートを採用し、232席となる見通し。
グループとしてA321をすでに導入していることから、ジェットスター・ジャパンが同機を導入するハードルは低いと言えそうだ。
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