航空機内装品大手のジャムコ(7408)は4月10日、KLMオランダ航空(KLM/KL)が同社のビジネスクラスシート「Venture」を採用したと発表した。ボーイング787-10型機向けで、初号機は2019年中旬の引き渡しを予定している。
Ventureはフルフラットになるビジネスクラスのシートで、18.5インチの個人モニターを装備。シートを斜めに配置する「ヘリンボーン配列」で、全席から通路へアクセスできるようにした。これまでのジャムコ製ビジネスクラスシートと比べ、コンポジットを用いた一体成型により部品点数を45%削減したという。昨年ハンブルクで開かれた展示会「エアクラフト・インテリア・エキスポ」で、お披露目した。
KLMを傘下に持つエールフランス-KLMグループは、787-10を8機発注済みで、全機のビジネスクラスにVentureを採用。1機あたり38席搭載する。ジャムコは1988年に747-400用ギャレー(厨房設備)をKLMに納入したことを皮切りに、KLMのワイドボディー機はすべてジャムコ製ギャレーを採用している。
787-10は、787ファミリーで3機種目となる超長胴型。長胴型である787-9の胴体を5.5メートル延長したもので、全長は787最長の68メートルとなり、設計と部品は787-9と95%共通している。最終組立は、米サウスカロライナ州のチャールストン工場で行われている。
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