三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」が米アリゾナ州で高地試験を実施したと、3月29日発行の広報媒体で明らかにした。
高地試験は、飛行試験4号機(登録番号JA24MJ)を使い、アリゾナのフラグスタッフ・パリアム空港で1月11日から17日にかけて実施。エンジンや補助電源などの動力系統や、重要な機器が空気密度が低い高地でも問題なく機能するかを確認した。
同社によると、高高度で離陸する際に必要なエンジンの運用特性を試験したところ、結果は妥当で、得られたデータのさらなる分析を進めているという。
これらの試験は、機体の安全性を証明する「型式証明」を国土交通省航空局(JCAB)から取得する際、必要になる。三菱航空機は、2020年中ごろの初号機納入を計画しており、その前に型式証明の取得が必要になる。
また、2017年11月30日に県営名古屋空港のそばに開館したMRJミュージアムの来場者数が、2月末に1万人に達したという。
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