ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)の平子裕志社長は、同じくANAHD傘下のLCC、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)へ路線を移管しない考えを示した。
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現地時間3月27日、ダブリンでAviation Wireの単独インタビューに応じた平子社長は、需要の低い路線をLCCに移管した場合、機体大きくなることでコストがかかるとし、「フルサービス航空会社(FSC)の市場をLCCで代替する、という考え方はない」と述べた。
平子社長は「仮に移管しても、LCC(ピーチ)が受けないと思う。彼らも“経営の独立性”を標榜している」述べ、ピーチの経営方針を尊重する意向を示した。移管すれば「LCCモデルを根底から覆すことになる」と続け、FSCとLCCの路線棲み分けを継続するとした。
ANAHDは3月22日、傘下のLCCであるピーチにバニラエア(VNL/JW)を統合すると発表。2019年度末をめどに、ピーチへ吸収する。
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