バニラエア(VNL/JW)は3月26日、台北(桃園)-福岡線の福岡発初便を就航させた。25日に開設した同社初の福岡路線で、台北発着路線としては4路線目。日本の航空会社による福岡発の国際線定期便が、約10年ぶりに復活した。
台北-福岡線の運航スケジュールは、曜日により異なる。運航開始日となった日曜の場合、福岡行きJW158便は、台北を午後5時10分に出発し、午後8時30分に到着する。折り返しの台北行きJW151便は翌日発で、月曜の場合、福岡を午前9時30分に出発し、午前11時に到着する。機材は福岡へ到着後、夜間駐機する。
同路線はバニラのほか、台湾の航空会社3社が運航。フルサービス航空会社(FSC)では、チャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)とエバー航空(EVA/BR)が、LCCではタイガーエア台湾(TTW/IT)が運航している。
また、日本の航空会社による福岡発着の国際線定期便は、日本航空(JAL/JL、9201)が上海(浦東)線を2008年10月25日を最後に運休して以来、約10年ぶりとなった。
バニラの前身は、ANAホールディングス(ANAHD、9202)とマレーシアのエアアジアが出資した旧エアアジア・ジャパン。当時は成田と中部から、福岡へ乗り入れていた。ANAHDは22日、傘下のLCCであるピーチ・アビエーション(APJ/MM)にバニラを統合すると発表。2019年度末をめどに、ピーチへ吸収する。
福岡発台北行き初便となった26日のJW151便(エアバスA320型機、登録番号JA10VA)は、乗客158人(幼児1人含む))と乗員6人を乗せ、午前9時37分に福岡を出発。台北には、定刻の午前11時に到着した。初便の乗客には、「FUK COFFEE」とバニラのコラボボトルと菓子「博多ひとしな」、台湾観光局による地下鉄引換券が記念品としてプレゼントされた。
バニラの五島勝也社長は、「台湾からのインバウンドだけではなく、福岡の人も利用しやすい運航スケジュールにした。バニラの台湾路線のロードファクター(座席利用率)は9割台なので、初年度は85%くらいを目指したい」と、新路線の意気込みを語った。
福岡空港で26日に開かれた就航式典には、宮崎県出身のEXILE/EXILE THE SECONDの黒木啓司さんと、熊本県出身のシンガーソングライターLeolaさんらが招かれた。
運航スケジュール
台北→福岡(3月25日から)
JW158 台北(16:55)→福岡(20:15)運航日:月火水木金土
JW158 台北(17:10)→福岡(20:30)運航日:日
福岡→台北(3月26日から)
JW151 福岡(09:30)→台北(11:00)運航日:月水
JW151 福岡(08:55)→台北(10:25)運航日:火木金土
JW151 福岡(09:15)→台北(10:45)運航日:日
*写真は15枚。
関連リンク
バニラエア
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・バニラエア、福岡-台北3月就航(18年2月15日)