エアアジアのトニー・フェルナンデス・グループCEO(最高経営責任者)は3月21日、ボーイング787型機の導入を検討していることを明らかにした。これまでエアバス機のみだったエアアジアが、初めてボーイング機を導入する。
名古屋市内で、Aviation Wireの単独インタビューに応じたフェルナンデス氏は、「われわれはエアバス一色なので、ボーイングにとって難しい顧客だが、機体を提供しようと努力している」と述べ、シアトルでボーイングと交渉を進めてきたことを明かした。
エアアジアはエアバスA320型機を188機、A320neoを304機、A321neoを100機の単通路(ナローボディー)機592機を発注済み。中距離路線を担うエアアジアX(XAX/D7)は、A330-300を20機、A330-900neoを66機、A350-900を10機の双通路(ワイドボディー)機96機を発注している。
A350-900を日本路線に投入する可能性については、「ノーだ。A350は長距離路線に適している。我々は中距離のオペレーターなので、発注分はキープするがより適しているのはA330neoだ」と述べ、日本路線にはA330neoや787の投入を検討していく姿勢を示した。
LCCはこれまで、機材を統一することで運航コストを抑えてきた。フェルナンデス氏は中距離LCCが採算性のあるビジネスモデルだと自信をみせており、787の導入で収益拡大が見込めると判断したもようだ。
また、2015年2月から運休しているエアアジアXのクアラルンプール-中部線については、「年内に再開したい」と意欲を見せた。
*インタビュー詳報はこちら。
関連リンク
エアアジア
運航乗務員説明会を以下の日程にて開催いたします!(エアアジア・ジャパン)
・「名古屋からハワイ検討」特集・エアアジア トニー・フェルナンデスCEOに聞く(18年3月22日)
・エアアジア・ジャパン、パイロット採用説明会 4都市で開催(18年3月22日)
・エアアジアX、中部へ再就航視野 フェルナンデスCEO「ぜひ実現させたい」(17年10月27日)
・エアアジア・ジャパン、中部−札幌就航 1日2往復(17年10月29日)