エアバスの総2階建て超大型機A380型機が、現地時間3月18日でヒースロー国際空港(ロンドン)就航10周年を迎えた。10年間で累計2億人以上が利用した。
ヒースローにA380の旅客便が初めて到着したのは2008年3月18日で、シンガポール航空(SIA/SQ)のシンガポール発SQ308便が初便だった。A380の飛行試験機(製造番号MSN4、登録番号F-WWDD)は、2006年5月18日に初飛来している。
現在はヒースローを拠点とするブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)のほか、シンガポール航空とエミレーツ航空(UAE/EK)、エティハド航空(ETD/EY)、カンタス航空(QFA/QF)、カタール航空(QTR/QR)、タイ国際航空(THA/TG)の計7社がA380で乗り入れている。
就航都市は、シドニーからの経由便も含め14都市。バンコクや香港、ロサンゼルスなど13都市からは直行便で乗り入れ、1日あたり25往復程度を運航している。
また、3月25日から始まる夏ダイヤでは、大韓航空(KAL/KE)とマレーシア航空(MAS/MH)も再投入。それぞれ、ソウル(仁川)とクアラルンプールから乗り入れる。
A380は、2005年4月27日に初飛行。初号機は2007年10月15日に、シンガポール航空へ引き渡した。初めての商業飛行は同年10月25日で、シンガポール発シドニー行きで開始した。
2月末現在、航空会社13社が219機を運航している。日本の航空会社では全日本空輸(ANA/NH)が3機発注済みで、2019年春をめどに受領し、全機を成田-ホノルル線に投入する。
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