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全日本空輸（ANA/NH）の現役客室乗務員らが講師を務める「ANAエアラインスクール」は2月18日、機体のトーイング（けん引）など空港での地上支援業務「グランドハンドリング」（グラハン）の係員を志望する学生向け講座の説明会を都内で開いた。
ANA成田エアポートサービスの小松さん（右）の指示に従いマーシャリングを体験するANAエアラインスクールのグラハン講座説明会の参加者＝18年2月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
—記事の概要—
・成田空港でグラハン体験
・説明会は女性が大半
成田空港でグラハン体験
トーイングカーによるプッシュバックで羽田を出発するANAの777-200ER＝PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAエアラインスクールは、2013年10月1日に開講。グループの持株会社ANAホールディングス（ANAHD、9202）傘下のANAビジネスソリューションが運営しており、大学生や専門学校生を対象としたダブルスクール形式になっている。
同スクールでは、客室乗務員や地上係員（グランドスタッフ）を志望者する学生向け講座と、航空業界に限らず就職活動全般で求められる社会性や応対能力を身につける「ジェネラルコース」を開講。期間は客室乗務員のコースが3カ月間24回、地上係員が2カ月間16回、ジェネラルが2カ月間12回となっている。
現役社員が指導し、ANAグループの施設見学などが盛り込まれている。採用の保証はないが、一定の成績を収めた修了者は、ANAグループへ推薦する。また、ANAHDが資本参加するエア・ドゥ（ADO/HD）とソラシドエア（SNJ/6J）、スターフライヤー（SFJ/7G、9206）の、客室乗務員の採用推薦校にもなっている。
トーイングカーの運転席に座るANAのグラハンスタッフ＝PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
2月からスタートしたグラハン講座は、成田空港での1日講座。特殊車両を間近で見るなど体験を交えた講座で、ジェネラルか地上係員のいずれかのコース受講者が、オプションで申し込める。
ジェネラルコースでの受講する際は、同コースの受講料など16万円（税別）に加え、グラハン講座の代金1万5000円（税別）が必要になる。3月28日と29日に開き、1日あたりの定員は28日が2人、29日が4人で、3月4日が締切となる。
講師はANA成田エアポートサービスでグラハン業務に従事する吉田拓央さん（29）と、小松壽恵（ひさえ）さん（26）が担当。吉田さんは採用活動にも携わっており、同社によると、学生に近い年代の社員から人選したという。
説明会は女性が大半
グラハンはトーイングやPBB（搭乗橋）の運用、航空貨物の搭降載と、飛行機の運航には不可欠な職業。一方で、パイロットや客室乗務員、整備士などと比べ、一般的な知名度が低い点が、業界全体の課題となっている。
グラハン講座の説明会で業務の概要やキャリアパスなどを説明するANA成田エアポートサービスの吉田さん＝18年2月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
18日の説明会で、吉田さんは業務の概要やキャリアパスなどを説明。好きな業務の一つだというPBBの操作については、「UFOキャッチャーみたいな感覚で操作します」と、グラハン業務を深く知らない学生にもわかりやすい表現を使いながら、安全第一で作業にあたっていることを説明していた。
説明会ではグラハン業務の体験として、航空機を駐機場へ誘導する「マーシャリング」の体験コーナーが設けられた。中学時代からグラハンに興味を持っていたという小松さんが
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