ボーイングは現地時間2月7日、737型機では胴体長が最長となる「737 MAX 10」について「ファーム・コンフィギュレーション」と呼ばれる仕様策定が完了したと、シンガポール エアショーで発表した。今後は詳細設計に入り、2020年の引き渡し開始を目指す。
737 MAXは737の発展型で、CFMインターナショナルの新型エンジン「LEAP-1B」を採用。翼端には新型ウイングレット「アドバンスト・テクノロジー・ウイングレット」を備え、客室内装はLED照明や大型の手荷物収納棚など、787と同等のものを取り入れた「ボーイング・スカイ・インテリア」を採用する。
標準型は2016年1月に初飛行した737 MAX 8(1クラス189席)で、同機をLCC向けに座席数を増やした737 MAX 200(同210席)、もっとも胴体が短い機体で737-700の後継となる737 MAX 7(同172席)、胴体がもっとも長い737-900ERの後継機737 MAX 9(同220席)があり、737 MAX 10(同230席)は5機種目となった。
737 MAX 10は、2017年6月に開かれたパリ航空ショーでローンチ。世界各国の18顧客から416機以上の受注やコミットメントを獲得している。737 MAX 9の胴体を66インチ(約1.7メートル)延長して、定員増加によりドアを追加し、翼や圧力隔壁なども改良する。
ボーイングはエアバスA321neoと比較し、737 MAX 10は運航コストを座席または輸送距離あたりで5%削減するとしており、これまででもっとも収益性の高い単通路機と呼んでいる。
737 MAXは1月時点で、92顧客から4306機の受注を獲得。2017年に737 MAX 8の引き渡しを開始し、これまでに74機が納入済み。737 MAX 9は、数カ月以内に納入を始める。737 MAX 7は今月5日にロールアウトし、数週間で初飛行する見通しで、2019年の商業運航開始を目指す。
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737 MAX 10(Boeing)
Boeing
ボーイング・ジャパン
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