日本航空(JAL、9201)は1月9日、全クラスに新シートを導入した国際線用ボーイング777-300ER型機の新仕様機「SKY SUITE 777(スカイスイート 777)」の改修初号機(登録番号JA731J)を成田-ロンドン線(JL401/402便)に就航させた。初便は乗客226人と乗員18人の244人を乗せ、午前11時59分にロンドンへ向けて出発した。(機内の様子はこちら)
新シートの開発はJALが経営破綻した2010年の春にスタート。ビジネスクラスに導入した全席から通路へアクセスできるフルフラットシートや、足もとのスペースを最大約10cm広げて男性客でも足が組めるエコノミークラスのシートが目玉だ。機内食も“空の上のレストラン”をコンセプトに新メニューを開発し、宿泊設備を備えたレストラン「オーベルジュ」を目指した。
座席数はファースト8席(改修前8または9席)、ビジネス49席(77または63席)、プレミアムエコノミー40席(46または44席)、エコノミー135席(115または156席)の計232席で、改修前の246席または272席より席数を抑えた。時刻表などでは同機を「SS7」と表記する。
今後保有する全13機の改修を進めて成田-ニューヨーク線など欧米方面を中心に導入路線を拡大。2月中予定の改修2号機の運航開始まではロンドン線のスカイスイート機による運航は隔日で、1月は奇数日、2月は偶数日に運航する。
初便が出発する際は、植木義晴社長や横断幕を手にしたJAL社員が見送った。
関連リンク
スカイスイート 777(日本航空)
スカイスイート 777
機内公開
・日航、新国際線機「スカイスイート 777」の機内公開 1月9日ロンドン線就航
機内食・シート担当者インタビュー
・「オーベルジュへ泊まりに来てください」 JAL国際線新機内食担当CAに聞く
・「今さらフルフラット?」と思われないビジネスに JAL国際線新シート担当者に聞く
ビジネスクラス担当者・関係者インタビュー
・「寝心地重視したビジネスでくつろいで」 JALスカイスイート担当者に聞く
・寝具もこだわったJALスカイスイート、エアウィーヴ最上位をビジネスに
・快適性求めたJALスカイスイート GKインダストリアルがこだわった操作性と居住性の両立
シート写真特集
・JALの777-300ER新シート ファースト・ビジネス編
・JALの777-300ER新シート プレエコ・エコノミー編
スカイスイート 777発表会
・日航、1クラス上のシートと“空のレストラン” 13年から国際線777で新サービス
その他
・日航、新制服をお披露目 CAは鶴丸モチーフ 13年上期から
・「我々には後がない」 JALが背水の陣で挑む国際線機内ネット接続「JAL SKY WiFi」