エア・ドゥ(ADO/HD)は1月17日、新千歳空港のチェックインカウンターをリニューアルオープンした。大雪などイレギュラー時の混雑を緩和するため、カウンターの幅を約3.5倍に拡張したほか、窓口の数を倍増し、備え付けのiPadで座席表や空港内の施設などを多言語で案内できるようにした。
新千歳のカウンターをリニューアルするのは、2003年2月以来15年ぶり。新カウンターには、子供や高齢者、車いす利用者が訪れることを想定し、テーブルの高さを低くした「ローカウンター」を設置するなど、地上係員と対面で手続きする利用者の負担軽減を目指した。
デザインは北海道の航空会社らしさを演出するため、木目を基調にした。案内にピクトグラム(視覚記号)を使うことで視認性を向上させ、さまざまな年代の人が使いやすくした。
エア・ドゥでは、ウェブサイトで予約変更をできるようにするなど、カウンター以外の手続き方法を拡充しているが、イレギュラー時は窓口対応が中心になる。このため、カウンター幅を従来の3.6メートルから約3.5倍の13メートルに拡張し、4ブースだった窓口の数を8ブースに倍増させ、自動チェックイン機も増設した。
カウンター上のモニターも4台に増やし、イレギュラー時の運航情報などを充実させる。
また、北海道観光マスターや北海道フードマイスター、サービス介助士の資格保有者による、「旅のコンシェルジュデスク」としてのサービスを始めるなど、旅行などに積極的に出掛ける「アクティブシニア層」をターゲットに据える。
地上係員が使うカウンター備え付けのiPadには、訪日客が増加していることから「Google翻訳」のアプリをインストール。英語や中国語、韓国語などを話す旅行者にも対応するほか、タブレット端末の利便性を生かし、筆談にも使う。
エア・ドゥの新カウンター第1号は羽田空港で、2017年6月23日にリニューアルした。
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エア・ドゥ
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