日本航空(JAL/JL、9201)は1月17日、リアルタイムに運航情報や路線などを調べられるサイトを運営する米フライトスタッツ(FlightStats)社から、2017年の年間定時到着率がアジア太平洋地域部門の1位に認定されたと発表した。世界全体ではデルタ航空(DAL/DL)が1位で、JALは2位だった。
フライトスタッツでは、定時到着率の定義を、定刻に対して遅延15分未満で到着した便が全体に占める割合としている。2016年からは、運航会社単体の実績を対象にする「メインライン部門」と、グループ会社の運航便を含めた実績を対象とする「ネットワーク部門」に分類した。
JALの場合、メインライン部門はJAL単体、ネットワーク部門はJALのほか、JAL便名で運航するジェイエア(JAR/XM)と北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)の合計実績が対象になる。
JALの定時到着率は、メインラインが85.60%、ネットワークが86.09%。米国を除いたアジア太平洋地域の航空会社を対象とした「Asia-Pacific Major Airlines(アジア・パシフィック主要航空会社部門)」で、両カテゴリーとも首位を獲得した。
2015年にJALが世界一になった、全世界の航空会社を対象とした「Major International Airlines(主要国際航空会社部門)」では、メインラインが定時到着率85.94%のデルタ航空に次ぐ2位、ネットワークはイベリア航空(IBE/IB)の88.97%に次いで2位だった。
JALは2010年に、アジア太平洋地域部門で初めて1位を獲得。2012年以降は6年連続首位に輝き、今回で8回目となった。地域航空会社を含めた評価だった2009年は、グループ会社でJALと2014年に統合したジャルエクスプレス(JEX/JC)が、93.32%で1位だった。
日本勢では、全日本空輸(ANA/NH)が主要国際航空会社部門のメインラインとネットワーク両部門で3位。メインラインは83.82%、ネットワークが84.51%だった。アジア太平洋地域部門では、メインラインは84.17%のシンガポール航空(SIA/SQ)に続く3位、ネットワークは2位につけた。
フライトスタッツは2001年設立で、本社は米オレゴン州ポートランド。世界中の航空会社の運航情報、路線や空港ごとのデータを集計し公表している。表彰制度は2009年から開始し、今回で9回目。2016年からは、航空情報サービスやニュース配信を担うFlightGlobal(フライトグローバル)グループに加盟している。
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