ジャムコ(7408)は、エアバスA350型機の客室後方に搭載する新型ギャレー(厨房設備)を初出荷した。
新型ギャレーは、ラバトリー(化粧室)と一体になり、客室の効率性向上を意味する「ICE(Increased Cabin Efficiency)リアギャレー」。オプションのSFE(機体メーカーであるエアバスによる装備品)として、客室後部に搭載できる。
ギャレーには最大16台のカートを収納し、ラバトリーを2つ設置可能。ジャムコによると、エコノミークラスの座席数を6席増やせるという。
標準装備のV字型ギャレーと同様、今回の新型ギャレーは、機体後部に設置される客室乗務員用休憩室と両用できる。A350の長胴型A350-1000の商業運航開始時から取り付けられる。また、標準型のA350-900にも搭載できるようになる。
1月16日の発表によると、初出荷は5日。ジャムコはこれまで、エアバスに対して全機種にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)による構造部材や、A380向けに電子機器収納ラックを供給してきたが、内装品関連は今回が初の直接供給になる。
A350は、日本の航空会社では日本航空(JAL/JL、9201)が2013年10月に、ボーイング777型機の後継機としてA350-900を18機、長胴型のA350-1000を13機の計31機を確定発注。このほかに、オプションで25機を購入する最大56機の契約を締結した。運航開始は2019年を予定しており、現在保有する777を6年程度で置き換える。
関連リンク
ジャムコ
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