エアバス, 企業, 機体 — 2017年11月29日 18:25 JST

エアバス、ハイブリッド電気飛行機を共同開発へ 20年初飛行

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 エアバスは現地時間11月28日、独シーメンスと英ロールス・ロイスとパートナーシップを締結し、ハイブリッド電気飛行機を共同開発すると発表した。2020年の初飛行を予定する。

3社で共同開発するハイブリッド電気飛行機「E-Fan X」(エアバス提供)

 ハイブリッド電気飛行機「E-Fan X」は、ブリティッシュ・エアロスペース(現BAEシステムズ)の146型機飛行テストベッドを使用し、エンジンを4基搭載。このうち3基はガスタービンエンジンで、1基を2メガワットの電気モーターとする。E-Fan X実験機では、熱影響や電気推力管理、高度、電気システムの動的作用、電磁場適合性など、高出力推進システムの課題を検証する。

 エアバスは、ハイブリッド電気推進システムの制御アーキテクチャとバッテリー、フライトコントロールとの統合を担当する。ロールス・ロイスはターボシャフトエンジンと2メガワットジェネレーター、パワーエレクトロニクスを担当。シーメンスは2メガワット電気モーターと電子制御装置、変換機、DC/DCコンバーター、電力分配システムを担当する。

 3社は技術や性能、安全性、信頼性を検証し、ハイブリッド電気技術の向上を目指す。電動航空機の証明取得の要件確立やハイブリッド機を実現するため、設計者やエンジニアの訓練も目標とする。

E-Fan Xの3社担当領域(エアバス提供)

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