北九州空港を拠点とするスターフライヤー(SFJ/7G、9206)は、東京・秋葉原で北九州市が11月26日まで開催しているイベント「KitaQフェス in TOKYO」に、体験用シートやフライトシミュレーターなどを出展している。25日は、松石禎己社長やパイロット、客室乗務員らが来場者を出迎えていた。
—記事の概要—
・フライトシミュレーターやシート展示コーナー
・有楽町にアンテナショップ
フライトシミュレーターやシート展示コーナー
KitaQフェスは北九州出身の首都圏在住者に対し、地元の魅力を発信するイベント。北九州の良さを再発見してもらい、友人や知人への口コミや、Uターン転職などをPRしている。
スターフライヤーのブースには、パソコンを使ったフライトシミュレーターが設置され、パイロットがエアバスA320型機の操縦特性などを来場者に説明していた。また、シートピッチの広さや電源コンセントを完備するなどを特徴とするレザーシートの体験コーナーを設け、機内で提供しているタリーズのホットコーヒーや、10月から搭載しているJAアオレン(青森県農村工業農業協同組合連合会)のリンゴジュース「希望の雫(しずく)」などを、客室乗務員がふるまった。
タリーズのコーヒーは、2006年3月16日の就航当初から提供している定番サービス。森永製菓(2201)のチョコレート「カレ・ド・ショコラ」とともに無料提供している。KitaQフェスでは、北九州市の水道水のボトルウォーターを使用して、コーヒーをいれた。
アオレンの希望の雫は、就航10周年を契機に機内のドリンクサービスを見直す中、定番のリンゴジュースを選定する中で、果汁100%ストレートで、酸化防止剤を使っていないことから採用した。
希望の雫は当初、青森県が2008年4月から6月にかけて霜やヒョウなどの被害を受け、通常の商品として出荷できないリンゴが大量発生したことから商品化。一度は販売を終えたが、購入者から好評だったことから再販が決まった。スターフライヤーでも、定番メニューとして希望の雫を提供している。
KitaQフェス in TOKYOは、アーツ千代田 3331(千代田区外神田6-11-14)で、26日まで。
有楽町にアンテナショップ
また、スターフライヤーは今月、国内最大級の顧客満足度調査「2017年度版JCSI(日本版顧客満足度指数)調査」のうち、国内航空業種で9年連続1位を獲得。サービス品質の高さが評価される一方、首都圏での知名度向上が課題となっている。
スターフライヤーの松石社長は、「常に情報発信することで、首都圏の方にも覚えていただきたい」と話し、「2月には交通会館にアンテナショップを設け、東京のオフィスも羽田から移す」という。
同社によると、アンテナショップの場所はJR有楽町駅前にある東京交通会館2階パスポートセンターの並びで、広さは約50平方メートルを予定している。営業部隊の拠点が都心に移ることで、これまでよりも積極的な営業活動を目指す。
「アンテナショップにオフィスを併設する形で、メインはアンテナショップ」(松石社長)と、これまでも駅前広場などでイベントを開くことが多かった有楽町から情報発信していく。
スターフライヤーは現在、10機のA320(1クラス150席)で、羽田-北九州線、関西線、福岡線、山口宇部線、中部-福岡線の国内5路線を運航。2018年2月8日からは、今年7月4日から10月10日まで季節便として運航した北九州-那覇線を再開する。2018年10月に始まる冬ダイヤ期間中に国際線定期便を再開し、台北の台湾桃園国際空港に、北九州と福岡、中部(セントレア)から1日1往復ずつ乗り入れる。
関連リンク
スターフライヤー
KitaQフェス in TOKYO
東京交通会館
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首都圏でのイベント
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