日本航空(JAL/JL、9201)は11月16日、搭乗手続きに使う旅客サービスシステム(PSS)を新システムに移行した。JALによると、午前の段階で目立ったトラブルは発生していないという。
JALでは、刷新前の旧システムを40年以上使用しており、初のシステム移行を実施。16日午前8時から新システムが稼働し、15日午後7時から一時停止していた予約手続きなどを再開した。社内用システムをスペインのアマデウス社が提供する「アマデウス アルテア」に切り替えたことで、JALが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」各社とのシステム連携を強化した。
国内線と国際線のシステムプラットフォームを統合することで、双方の乗り継ぎ利便性の向上を図る。各国の運賃制度の変更などにも早く対応できるほか、固定費化しているシステム費用を旅客数に連動した変動費とすることで、維持管理コストを削減する。
JALによると、今後は空港で使用する端末を、2018年3月末までにすべて更新するという。
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