ユナイテッド航空(UAL/UA)は現地時間11月7日、ボーイング747-400型機を退役させた。ラストフライトはサンフランシスコ発ホノルル行きUA747便(747-400、登録番号N118UA)となった。
同路線は、ユナイテッド航空が1970年7月23日から747の運航を開始した路線で、最終便には顧客や招待客、同社社員などが搭乗。サンフランシスコの86番スポットを午前10時59分(定刻は同11時)に出発し、ホノルルの33番スポットへ午後3時6分(同2時45分)に到着した。
ホノルル到着後は、機首にレイを掛けて無事運航を終えたことを祝い、そのまま格納庫へ向かった。ユナイテッド航空が公開した動画によると、ラストフライトの機内では、退役を祝う乾杯が行われ、機内でプロポーズするカップルの姿もあった。
ユナイテッド航空の747による国際線最終便は、10月29日のソウル(仁川)発サンフランシスコ行きUA892便。日本路線には、今年6月14日の成田発着便までサンフランシスコ-成田線に投入していた。翌15日からは777-300ERに変更している。
ボーイングの発注リストによると、ユナイテッド航空は68機の747を導入。1970年5月18日に747-100を初受領し、747-400は44機導入した。最も新しい機体は、2000年5月12日に受領した747-400だった。
ジャンボの愛称で親しまれた747は、燃油費の高騰や飛行機の技術的な進歩により、世界的に退役が進んでいる。日本では、全日本空輸(ANA/NH)が2014年3月31日に運航した那覇発羽田行きNH126便を最後に、旅客型が全機退役。現在日本国内で運航されている747は、政府専用機と日本貨物航空(NCA/KZ)の貨物型のみ。
また海外の航空各社も、日本路線への投入を相次いで終了させている。2016年は、9月3日にKLMオランダ航空(KLM/KL)がアムステルダム-成田線で、10月1日にキャセイパシフィック航空(CPA/CX)が香港-羽田線での運航を終えている。
デルタ航空(DAL/DL)は、今年12月までに全機が退役予定で、日本路線は10月30日の成田発デトロイト行きDL276便が最終便となった。
関連リンク
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ユナイテッド航空
6月に日本路線で運航終了
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各社で退役が進む747
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