全日本空輸(ANA/NH)は11月8日、新千歳空港の出発カウンターをリニューアルする。羽田空港で導入している大きめのピクトグラム(絵文字)などを採用し、動線を分かりやすくする。
出発カウンターのレイアウト変更や自動手荷物預け機、障がい者向けカウンター、上級顧客が利用できるプレミアムチェックインカウンターの導入などで、ANAは一連のサービスを「FAST TRAVEL(ファストトラベル)」と命名。新千歳は羽田に続いて2空港目の導入となる
自動チェックイン機や、自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop サービス(ABD)」などセルフサービスのエリアを集約することで、特定のカウンターの混雑を防ぎ、待ち時間削減を狙う。案内表示に大きめのピクトグラムを用いることで、日本語を理解しない訪日客などにも分かりやすくする。
自動手荷物預け機は10台導入する。乗客自身が操作し、受託手荷物を機械に預けるもので、日本語と英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語の4カ国語に対応する。
中央保安検査場付近には、障害のある搭乗客などが利用できる「Special Assistanceカウンター」も設置。車いすのまま手続きできるカウンターを導入し、利便性を高める。
上級顧客が利用できる室内型カウンター「プレミアムチェックインカウンター」も設置。専用の保安検査場も新設し、9月にリニューアルした国内線ラウンジ「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」と新設したマイレージサービスの最上級会員向け「ANAスイートラウンジ(SUITE LOUNGE)」に直結する。プレミアムクラスの利用客と、マイレージサービスの最上位「ダイヤモンド」会員と2番目の「プラチナ」、プラチナとダイヤモンド会員が入会できる「ANA スーパーフライヤーズカード」会員、ANAが加盟する航空連合「スターアライアンス」の「ゴールドメンバー」が利用できる。
ファストトラベルは今後、ラウンジのリニューアルや空港のターミナルビル改修などとともに導入。伊丹や福岡、那覇などの基幹空港での導入を予定している。
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全日本空輸
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