全日本空輸(ANA/NH)などANAグループは10月から、小学生を対象とした航空教室を本格稼働した。パイロットや客室乗務員などグループ社員が講師を務め、各々の仕事を紹介することで、児童の「未来を切り開く力」を育む。25日は東京・港区の区立芝浦小学校で、1回目の授業を開講した。
航空教室「ANA Blue Academy ミライつくーる」は、小学5年生と6年生を対象にした1回90分の出張授業で、文部科学省の学習指導要領にのっとりキャリア教育の一環として実施する。講師はパイロットと客室乗務員、整備士、地上旅客係員(グランドスタッフ)、グランドハンドリング(グラハン)のグループ社員で、今後1年半で各都道府県1校ずつで授業する。
初回となった25日の航空教室には、芝浦小の6年生120人が参加した。児童は各職種を選択し、それぞれの教室で仕事体験講座を受講した。児童には学習内容を書き込めるワークブックを配付。児童の多くは学んだことをメモしていた。受講後は講師らの仕事内容を通じ、児童自身の夢や就きたい仕事などをシートに記入した。
客室乗務員クラスを受講した児童は、救命胴衣の着用を体験。グランドハンドリングクラスを受講した児童は、航空機を誘導するマーシャラーを体験するなど、普段とは違う授業内容を楽しむ姿が多く見られた。
グランドスタッフのクラスを受講した男子児童は、「荷物の大きさを測るときに、上手くいかなかった。(グランドスタッフは)こういうことをしていたのかと勉強になった」と振り返り、「楽しかった。大人になったらやってみたい」と目を輝かせた。
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