日本航空(JAL/JL、9201)は10月24日、2017年度上期(4月1日から9月30日まで)と9月単月の利用実績を発表した。上期の国際線旅客数は前年同期比0.1%減の421万442人、座席供給量を示すASK(有効座席キロ)は0.5%増の256億1960万座席キロ、有償旅客を運んだ距離を示すRPK(有償旅客キロ)は1.8%増の207億6688万3000人キロ、ロードファクター(座席利用率、L/F)は1.1ポイント上昇し81.1%だった。
国内線は旅客数が6.4%増の1717万27人、ASKは0.5%増の179億8098万4000座席キロ、RPKは6.5%増の129億4358万7000人キロ、L/Fは4.0ポイント上昇し72.0%となった。
―記事の概要―
・国際線上期
・国内線上期
・利用実績9月
・国際線9月
・国内線9月
・運航状況
国際線上期
方面別でL/Fが最も高かったのは、欧州線の83.5%(前年同期比4.8ポイント上昇)だった。一方、最も低かったのはオセアニア線で75.4%(1.0ポイント上昇)だった。
旅客数の伸びが最も大きかったのは欧州線で、前年同期比12.4%増の37万8297人だった。落ち込みが大きかったのはオセアニア線で、旅客数は8.8%減の6万3601人にとどまった。
国内線上期
国内線のうち羽田発着の幹線4路線のL/Fは、伊丹線の78.6%(前年同期比3.8ポイント上昇)が最も高く、最低だったのは福岡線で75.2%(5.5ポイント上昇)だった。
旅客数は4路線とも前年を上回った。増加率が最も高かったのは福岡線で、8.6%増の150万4948人だった。最も低かったのは札幌線で、1.6%増の157万7524人だった。
利用実績9月
9月の利用実績は、国際線の旅客数は前年同月と比べ3.2%増の70万6053人、ASKは1.5%増の42億7787万座席キロ、RPKは4.1%増の35億3953万3000人キロ、L/Fは2.1ポイント上昇し82.7%だった。
国内線は旅客数が2.5%増の298万6549人、ASKは0.3%減の29億1703万座席キロ、RPKは2.5%増の22億6296万3000人キロ、L/Fは2.1ポイント上昇し77.6%となった。
国際線9月
方面別でL/Fが最も高かったのは、欧州線の86.4%(前年同月比3.6ポイント上昇)だった。一方、最も低かったのは韓国線で76.7%(1.0ポイント上昇)だった。
旅客数の伸びが最も大きかったのはオセアニア線で、前年同月と比べ37.0%増の1万7595人だった。落ち込みが大きかったのはハワイ・グアム線で、旅客数は0.1%減の9万3599人にとどまった。JALは9月1日に成田-メルボルン線、15日には成田-コナ線の運航を開始した。
国内線9月
国内線のうち羽田発着の幹線4路線のL/Fは、那覇線の84.2%(前年同月比4.9ポイント上昇)が最も高く、最低だったのは福岡線で79.9%(5.4ポイント上昇)だった。
旅客数は札幌線以外の3路線が前年を上回った。このうち増加率が最も高かったのは福岡線で、8.3%増の26万2250人だった。札幌線は4.0%減の28万3418人だった。
運航状況
JALグループ旅客全体の運航状況は、国際線が運航率100.0%(前年同月99.9%)、定時出発率91.5%(88.8%)だった。国内線は運航率97.8%(98.8%)、定時出発率91.2%(90.6%)となった。
関連リンク
日本航空
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