三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の極暑試験を8月から9月に実施した。米アリゾナ州で実施した自然環境下での試験で、結果は良好。収集したデータを、今後の改善に活用する。
テストには飛行試験4号機(登録番号JA24MJ)を投入。アリゾナ州メサのフェニックス・メサ・ゲートウェイ空港で実施した極暑試験では、最高気温42度を記録した。
今回の試験は、酷暑状態を再現した試験で得たデータを元に、環境制御システムを改善して臨んだ。酷暑再現試験は今年2月、フロリダ州エグリン空軍基地のマッキンリー極限気候研究所で展開した。
今年2月、フロリダで極寒・酷暑試験
・MRJ、フロリダで極寒・酷暑試験(17年4月10日)
米国での試験進む
・MRJ、国交省パイロットが慣熟飛行 型式証明取得に前進(17年9月8日)
・MRJ、貨物室への煙流入テスト(17年9月8日)
・MRJ、3号機が米国到着 4機で飛行試験、5号機は設計変更用に(17年4月3日)
・MRJ2号機、米国でも飛行試験(17年1月31日)
・MRJ、4号機が米国到着 飛行試験2機体制に(16年11月21日)
・MRJ、米国で初の飛行試験 初号機が3時間フライト(16年10月18日)
・MRJ、米国へ到着 フェリーフライト成功(16年9月29日)
展示施設11月オープン
・MRJ展示施設、11月オープンへ 予約制、10月末から受付(17年9月29日)