エアバス・ヘリコプターズは、開発が進む新型双発ヘリ「H160」のプロトタイプ3号機(PT3)が初飛行を実施したとこのほど発表した。
PT3は実際に運航する機体の内装に近く、 2019年の商業運航開始に向けて認証作業と飛行試験を進めていく。H160プログラム責任者のベルナール・フジャラスキー氏は、PT3について「開発や製造サポートチームによる、最初の2年間のテストから得られたフィードバックに基づき、大幅に改良した。内装のライニングとキャビンの仕様は量産型に近い」とコメントしている。
最初のプロトタイプ2機は、2015年6月の初飛行後、500時間以上の飛行時間を達成。今後は、高温環境下での試験、アンテナやオプション装備品などの開発が、プロトタイプ全3機を用いて行われる。
今回の初飛行は、エアバスヘリの本社があるマリニャンヌで実施。最終組立ラインは完成の最終段階にあり、まもなく量産開始の準備が整う見込み。
実運用に先駆け、プロトタイプとテスト手段を利用した整備計画、デジタルワークカードと技術文書、ツール類などの確認と改善など、整備やカスタマーサポート関連の作業も並行して進めていく。
2019年に就航する最初の機体は、旅客輸送や石油・ガス事業など人員輸送に投入される見通し。その後、緊急医療(EMS)任務にも対応する。
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Airbus Helicopters
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン
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