エアバス, 機体 — 2017年10月17日 18:50 JST

九州工業大の衛星開発プロジェクト、エアバスのダイバーシティ賞受賞

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 エアバスとエンジニアリング教育団体グローバル・エンジニアリング・ディーンズ・カウンシル(GEDC)は、九州工業大学の衛星開発プロジェクト「BIRDS Satellite Project」が「GEDC エアバス ダイバーシティ・アワード」を受賞したと現地時間10月12日に発表した。

GEDC エアバス ダイバーシティ・アワードを受賞したBIRDS Satellite Projectチーム(エアバス提供)

GEDC エアバス ダイバーシティ・アワードの授賞式に出席するBIRDS Satellite Projectチームでプロジェクトマネージャを務めるTejumola Taiwoさん(右、エアバス提供)

 同賞の開催は今年で5回目で、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が後援した。工学教育に多様性をもたらす成功事例を表彰することで、国籍や人種、経歴の異なる人々がエンジニアリングを学ぶことに興味を持ち、成功を促すことを目的としている。

 今年は18カ国39団体から、45プロジェクトが応募。2位には、カナダのカルガリー大学「Discover Engineering Programme」と、豪州のニューサウスウェールズ大学「The Women in Engineering Programme」プロジェクトが選ばれた。受賞プロジェクトとなった九工大には1万米ドル、2位には1500米ドルが贈られた。

 九工大のBIRDSプロジェクトは、アジア・アフリカ諸国との間で衛星を共同開発するプロジェクト。新興国や途上国出身の大学院生を教育し、2年間の包括的衛星開発プロジェクトを進めた。また、大学院生たちがそれぞれの出身国で、持続可能な宇宙開発プログラムを立ち上げることができるよう、知識や技術を身につけることを、プロジェクトの長期的目標に据えた。

 BIRDSプロジェクトには日本をはじめ、ガーナやモンゴル、バングラデシュ、ナイジェリア、タイ、台湾の7カ国・地域が参加。約1年間で、日本とガーナ、モンゴル、ナイジェリア、バングラデシュの各国が1基ずつ超小型衛星を開発し、衛星の運用にはタイと台湾も参加し、国際地上局ネットワークを構築した。

 7月7日には、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から衛星5基の放出に成功した。

関連リンク
BIRDS Satellite Project(九州工業大)
Airbus
エアバス・ジャパン

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